
診断名
今は、薬によってレセプト上の診断名が決まっている。だから、例えばリスペリドンという抗精神病薬を使うと、患者さんはネットでリスペリドンを調べるかも知れない。そして大抵、「統合失調症の薬・・・」と書いているのを見て、いろんな不安を感じる。更に、統合失調症をネットで調べて そのサイトがネガティブなことばかり書いていたら、更に気持ちが落ち込んでしまう。
でも医療現場では、リスペリドンは精神病以外でもイライラ止めや、気持ちを落ち着けるために かなりの頻度で使う。それを知らない患者さんは、ネットで見たことを丸のみにして信じてしまう。統合失調症だって これまでの統計ではどうなっているか知らないが、あくまでも統計上の数字でしかないのに あたかもそれが自分の将来の姿であるかのように捉えて 暗い気持ちになる人や家族が多い。統計上の数字なんて たかが数字でしかないのだから、そんなに心を落ち込ませる必要もない。本人が信じるようになっていくし、その患者さんの周りの人たちが信じるように展開してゆく。
ネットに余りにも左右され過ぎていると感じる。情報の一つとしては、ありがたいけど、あくまでもこれまでの統計上の数字でしかない。人間の可能性は 統計上の数字なんかに左右されるものではない。本気で信じるならば その人の信念の通りに 未来は開けてゆく。確かに甘いものではないし、何の努力もせずに希望の未来が開けることはないが、少なくとも統計なんぞより 人間の信念の力の方が強い。
その人の信じるように 未来は展開してゆく。何故なら その人の心に強く刻まれたビジョンが 現実の世界に創造されていくのだから・・情報や過去の統計や今の常識等に 縛られる必要はない。その人の心に描く想いや信念の方が 遙かに強い力を発揮する。数字なんかに自分の人生を左右されてたまるか!