
呼びかけられているものは・・
何らかの問題が起こった時、忘れかけていた過去の問題が 突然眼の前に姿を現した時、心は様々に揺れ動き、「ああなるのでは?」「こうなるのでは?」と 不安に翻弄(ほんろう)されてゆく。まだそのことが何を呼びかけているかを、全く分からないまま、自分勝手にストーリーを作りあげて 一喜一憂する。このような状況にいる時 目の前の仕事をこなしながらであるため、とても疲れる。何とかこの問題を、目の前から消してしまいたくて、問題の本質を見極めもせずに 動き出そうとする。
ハードな仕事をやりながら、心の中に重たい問題を抱えているのは、確かに辛い。でもその不安に持ちこたえながら、問題の本質を見つめ続けることが必要だと感じる。表面意識を不安にさせる問題程、じっと待つ必要を感じる。その問題の圧迫に耐えながら、その問題が呼びかけてくるものが何であるのかを、見極めなければならない。
表面がどのように波立とうとも、その問題には必ず意味があるし、呼びかけてくるものがある。人間は不安に弱い。未来にネガティブなイメージを 勝手に描き出して不必要に苦しむ。でも事実を等身大にとらえながら、現われている問題が 私に呼びかけてくるものに心の耳を傾けなければならない。