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    自分の引き受けたもの


       昨日は 疲れていたこともあって 元気が出なかった すぐにイライラする傾向

       もあった 例えば 或る出来事が過去に或る人(A)との間にあって そのことで

       そのAさんをどうしても許せない気持ちが強くなったりする 昨日はまさにそのよ

       うな気分にあった 何もかもが重たく感じた こんな精神状態にある時は 人間

       関係も等身大というよりも どうしてもネガティブなものに感じられてしまう 

       夕べ しっかり眠って心身の疲れが少し回復したためか Aさんに対する敵対心

       が かなり薄くなっている 寧ろ「Aさんと最高の親友になろう」なんて思ったり

       する 昨日の自分、今日の自分、余りの感じ方の違いに愕然とする それと同時

       に 鬱がひどいと 愛情も枯れてゆくのかなあと感じた 鬱状態にいる人は 例え

       ば 会社の上司に対してとてもひどいイメージを持っていることが多い その為

       に 自分がこんなにひどい鬱状態になったのは 上司のせいであると感じている

       でも こんな患者さんが抗鬱剤が効いて気分が上がってくると その上司との件

       を以前程ネガティブには感じなくなることが多い 患者さんの落ち込んだ気持ち

       が 上司をとても悪者のように見せているように思える ということは 心が軽

       くなり明るくなり大きくなれば これまで心に受け入れられなかった人物をも受

       け入れることがたやすくできるようになるということではないか・・心が元気で

       前向きで明るければ 世界はもっと明るい面を見せてくる 自分の心の重さや暗

       さを通して世界や人を見ている時は 等身大の対象を見てはいない 心の鬱状態

       を世界に投影しているから世界が暗く重く見える 今日の僕は昨日に比すれば

       比較的明るいので あれだけ嫌悪していた人物に対してまるで反対の「親友にな

       ろう!」などという気持ちになれるんだな 心は本当に不思議だと思う 心が世

       界を見て 感じている 心が明るくなれば 人間関係も変わってゆく 怒りや憎

       しみ、嫌悪感・・これらの陰性の感情は 自分の心が鬱状態にある時に出やすい

       感じがする 所謂人格障害と言われる人々のイライラもこの鬱状態とかなり関係

       しているのではないか だから 彼らの衝動性を抑える為に 抗精神病薬を使う

       ことも多いが もう一つの方法として抗鬱剤を用いたり 明るい環境の中で彼の

       気持ちを上げてあげれば 攻撃性やその他のネガティブな感情は浄化されていく

       のではないかと思った 鬱感情と攻撃性の関連は 注目するに値すると思う
       
    プロフィール
    福岡市中央区天神 心療内科 精神科
    心のクリニック新しい風
    http://atarashiikaze.com

    精神科医ギル

    Author:精神科医ギル
    こんにちわ 私は 一人の精神科医です 同時に一人の患者です
    心に浮かぶままに ブログを書いていきます よろしくお願いします

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