
病は呼びかけ
患者さんと出会う毎日ですが、治療という視点からではなく、「この人の願いは何だろう?」と考えてみるようになった。今、目の前で症状や恋愛で苦しんでいるけれど、「この人はこの痛みを通して何に気づこうとしているのか?なにを呼びかけられているんだろうか?」と考える。するとこの患者さんの苦しみの向こうに 透けて見えてくるものがある。すぐに分かる訳ではないけど、この人がこの痛みを通して超えよう、或いは気づこうとしているものが何であるのか、少しずつ感じられてくる。本人は大抵の場合は、その苦しみや症状にのみ意識が捉われてしまい、その痛みや病を通して 呼びかけられているものが何であるのかまで、気が回らない。
殆どの人はその病が或る程度落ち着いてからしか その病が呼びかけていたものには気づけない。でも初めからその視点で「この病の呼びかけは何か?」と考えながら その方に出会ってゆくと見えるものが変わってゆく。
殆どの人はその病が或る程度落ち着いてからしか その病が呼びかけていたものには気づけない。でも初めからその視点で「この病の呼びかけは何か?」と考えながら その方に出会ってゆくと見えるものが変わってゆく。