
自分の中の分身
自分の中には 何人かの分身がいる 一人は老賢者のような若い
智慧深い人 もう一人はサムライのようにすぐ熱く沸騰して燃え
る激しい個性 もう一人は 風流心があって自然や文学が好きで
一人旅に憧れている人 いろんな自分の中の分身がその場その時
に応じて表に出てくる 激しいサムライのような若き将校のよう
な分身が出てくると 戦いのモードになってしまう いつもは
表面の僕は 比較的穏やかであるが、一旦火が点くと相手を徹
低敵にやっつけるまで止めない 筋が通らないと納得しない時
がある 本当は静かな優しい自分が良いと思うけど、いつも自
分が願うようにはいかない 人を傷つけたり 力で抑えつけた
りするようなやり方は余り好きではない 風のように爽やかで
強い信念を持ち 高貴なる志に命を賭けるような生き方がした
い 自分の中の影との戦いなんでしょうけど どうしても自分
の外に悪を見てしまう 出会う人や置かれた状況は全て条件で
しかないし その条件の中で自分がどのように関わるのかが
大切だと思う 昨日や一昨日の自分は 怒りに自分の意識が
呑みこまれてしまい ただ相手を徹底的に破壊し尽くすこと
にしか関心が向いていない状態だった 破壊の後には後悔し
か訪れない でも、それでも若き将校のように颯爽とした凛
々しい生き方に憧れる 生ぬるい生き方は 好きではない
でもこんな風に熱い生き方に憧れるのは 僕が現実にはそれ
とは 真逆の生ぬるい生き方しかしていないからかも知れな
い