
空の雲
流れていく様々な形状の雲を眺めていると 気持ちが癒される 太陽の
光に照らされて様々な色調を見せる そんな雲を見つめていると忘れ
かけた遠い魂の記憶を思い出しそうになる 幼い頃の記憶 いつの時代
の記憶かは定かではないが 優しい懐かしさを心に呼び覚ます雲の姿
金色や淡いピンク色に輝いている雲もある 広い窓から流れていく雲
の姿をゆったりとした気持ちで見つめている時間は幸せだと感じる
忘れかけた大切な記憶のカケラを 心に呼び覚ましてくれる
僕は静かに流れていく雲の姿がとても好きだ 人の心をささくれ立た
せる忍土の世界に毎日を生きている僕らにとって忘れかけた高貴な
何かを思い出させてくれる 表面の荒々しい日常から深く退いた場所
に触れる時を持つことの大切さを思う 幾ら忘れかけていても魂は
何が大切なのか忘れることはない 常に意識の眠りに落ちかける人間
に 本来の覚醒に向けてのメッセージを送り続ける