
法事
先日 父の一周忌法要があった 海抜400メートルの実家にはエアコンはない 暑くてポタポタと汗が滴り落ちる 坊さんの読経の単調な声だけが響く
その時 これまで聞いたこともない鳥のさえずりが辺りに響いた
18年間この場に住んでいたが初めて聞く小鳥の声だった あまりにも涼やかで美しい声音なので暑さを忘れた しばらくその美しい鳥の声は辺りに響いていた まるで天国にいるような爽やかで高貴なさえずりだった
おときは近くの温泉施設で行った 初めは静かだったが徐々にカラオケで盛り上がりなかなか楽しかった 80歳を超えた人から20代の人まで歌う歌は様々でも その場がひとつになっていく気がした みんな年老いて昔の懐かしい出来事を まるで昨日のことのように語る 故人との忘れ難い思い出 楽しかった幼い日々のこと・・・歳をとっても みんなは本質的には変わらないんだなと思う
人間の持つ限られた人生の時間 それがとても愛しいものに感じられる