
歩いて
遠い道を何となく歩いてきた気がする 何処に行こうとする訳でもなく 何を求めてさまよっている訳でもない 目の前に広がってゆく景色を見つめながら 何処を目指して歩いているのか・・・この道が何処まで続くのか知らない この道が僕を何処へ運ぼうとしているのか知らない
在る道を歩き始めた以上 この道を自分の気の向くように歩いていこう 風が爽やかで春の花が美しいなら その花の香りが芳しいなら それはそれで素敵なこと 美しい海に沈む夕日を見つめながら 遠い過去を想う
それはいつの出来事だったんだろう 僕がまだ何者でもない頃 混沌とした世界の中に眠っていた頃・・世界は美しいのか・・世界は語り続けているのか 誰も覗き見たことのない世界の秘儀を見てみたい