
同窓会
夕べは高校の同窓会に参加した 24人程集まった もう40年近くの日々が過ぎて それぞれ顔に年輪が刻まれている 懐かしい顔に出会ってとても嬉しかった 僕らの間には何の利害関係もない ただ懐かしくて 過ぎた日々の思い出が懐かしくて 何とも言えない気持ちになる 年齢相応の社会的な立場を みんな持っている でもそんなものは本当はどうでもいいこと・・・その人に会いたくて その人に触れたくて ここに来ただけの話 いい大人がまるで子供のようにはしゃいでいる 楽しかった 繰り返される日常から 別世界に一時だけ来たような気持ち 僕も少年だった ここにいる年老いてゆく彼らも少年だった
今日の朝 夕べの出会いの余韻は残っているが いつものように精神科医としての一日を始めようとしている この世界に生れて彼らを含めて いろいろな人間に出会う それがとても掛け替えがなくて素直に嬉しい 限られたこの人生だからこそ 彼らとの一回生起の出会いが輝く 眩しい光を放ってこの人生の時間が流れてゆく