
想い
彼女は 「東北大震災の映像を見てから涙が止まらないんです」と言う 「何もできない自分が悔しい!」とも言う 「でもこの自分が今東北に行っても何もできないでしょ・・」できることは何かと自分に訊ねてみたそうであるその時から彼女は家の無駄な電気を消していく生活を続け 一か月経った時 前の月より3千円電気料を下げることができたそうだ 「その3千円を義捐金として東北地方に届くように送ったんです」と言う 素晴らしいなと感じた
先ず遠い東北の被災者の痛みを 自分のこととして感じる感性がすごいと思った そして自分に出来ることから始める実行力に敬意を禁じ得ない 彼女のような人は日本全土に沢山いるのだろうか?
嘗てフランスの作家 思想家であったボーボワールは 社会活動家であったシモンヌ・ベイユが 中国の飢饉で多くの人が餓死した事を知った時に号泣した姿に触れて シモンヌが遠い中国の人々の痛みを 自分のこととして感じる感性に感動したと述べている 彼女達はパリの大学で同級生であったらしい 自分のことで精一杯の人が多い中で 彼女のように他の人の痛みを我が事のように感じ 涙を流せる人は素敵だなと感じた