
どちらが患者?
今日は 二人の患者さんから「先生疲れていますね 大丈夫ですか?」と心配してもらった これじゃどちらが医師でどちらが患者なのか 申し訳ない気持ちになる
実は今週の日曜日にシャワーを浴びていて ギックリ腰になってしまった 痛い部分を庇おうとする為に身体の他の部分に不要な力が入り 身体全体が硬くなってしまう 気力でカバーしようとするが 今回はなかなか手ごわい すぐには元の健康な状態に戻れない 健康でなければ重たい問題を引き受けて そこに解決の道を探すことは かなりハードな仕事になる ギックリ腰になる前に 準備状態として心身の疲労があった 本当は精神論を乱暴に振り回す前に ちゃんとした身体や心に対するメンテナンスが必要だった
それを無視してしまいこんな無様な有様になってしまった 身体の力が弱まると精神機能の方も低下する 重たい精神状態の人と対峙して元気な時であれば 特に何の問題もなく対処できるが この様に身体に不調があり気力が落ちている時は かなり自分のエネルギーを吸い取られる感じがする 自分のエネルギーが落ちているので 相手のエネルギーに負けてしまう 何と情けない現状でしょうか(笑)
これからは基本に戻って 自分の身体のメンテナンスをきちんとやろうと思う 先ずはこのギックリ腰を治療することから始める 実を言うと患者さんには病院の受診をよく勧めるが 自分自身は医者にはなるべく行きたくない人である 「自分の気力で治せる」とどこかで高を括っているところがある 今日これから行くところも整形外科ではなく 整体師の所である 彼女はかなり実力があって ギックリ腰なら一日で治せる 身体と心をトータルに診る能力を有している だから彼女の所へ行く
日頃何の造作もなくやれていたことを ギックリ腰になってやれない 当たり前のことが実は当たり前では無かったことが分かった 普通に歩行できること 車にサッと乗れること 長い時間診察椅子に座っていること これらは当然のことでは無かった 心のエネルギーを出すには 肉体の健康を無視できないことがよく分かった