
海の心
海のように広い心になりたい。様々な川から流れ込む異質なものを、拒絶することなく、その広がりの中に包摂してゆき、新しい調和を生み出す。その姿に憧れる。
クリニックも或る意味で 異質な個性の集まりだ。その異質性を排除していたら そこには新しいハーモニーは生まれない。だから、異質を自分とは違うものとして、しっかり認識しながら、心の中に包容し、その異質な個性の可能性を考えられる自分でありたい。
同質なものには同化しやすいし、理解もしやすいかも知れない。でももし、そこに異質な個性の響働によって 新たに生み出される調和があるなら、それはどんなに素敵なものだろう。そのためには、海のように異質を懐深く包み込む包容力と 異質な存在に対する畏敬の気持ちが必要になる。
自我意識の狭い自分がたとえ死んでも、そこに新しい調和された世界が生み出されるのなら 変わっていきたい。いや、是非変わっていく。一度に変われなくても 目指すべき目標がはっきりしているなら、遠い道を迷うことなく ゆっくりと歩いていける。