
精神科医であること
精神科医としてのHPにリンキングしてブログを書いているので、あまり落ち込んだ人向けに疲れたとか、重たい話は書かない方がいいなと思う。でも一方で、一人の人間として、こんな自分が精神科医をやっているんですよ と言いたいこともある。
昨日 久し振りに自分を見つめる時間をとれたので、来年に向けてのビジョンや スタッフ一人ひとりとの関係の在り方について かなり深く見つめる時間が持てた。このように自分の内界に 沈潜する時を時々持たないと、表面意識のやる気のみでは、全体が見えないし、全体の中の自分の姿を見失ってしまう。でもこのように自分の内界に深くコミットできると、大きなエネルギーが表面意識に流れこんで、意識を賦活してくれる。目的、願いがはっきりしてきて 視野がサーッと開けてゆく。何が大切なのかが分かってくる。
経済的な苦境は、心を小さくさせてしまうが、この宇宙につながった感覚の中で物事を見つめると スッキリ見えてくる。表面だけのエネルギーではなく、枯渇することのない、地下水脈からの流れを 生活の全側面に導きだすことが可能になる。静かだけれど、強く深い認識と心の広がり、覚醒感が心を満たしてゆく。