
今日も天神
昼休みの間、午前中の診察を終えて、天神の街をあてもなく歩く。いろいろな人が いろいろな服装と表情で歩いていく。様々な飲食店 変わった喫茶店、本屋、ファーストフードの店、銀行、証券会社・・あてもなく歩くのがいい。この時間は何者にも束縛されず、行きたい方向へ歩いてゆく。
あてのない旅が好きだ。どんな人に会うのか どんな街があってどんな文化が花開いているのか とてもわくわくして楽しい。冬の青い空を見つめ、大空を自由に飛翔する鳥のように 自由気ままに歩いてみる。「僕は自由なんだ。この時間は何でも好きなことをしていい・・」そう考えると心が軽くなる。すれ違う人達がその心で何を考え、何に苦しんでいるのか、心の目で見ようとするが、残念ながらいまの僕の境地では見えないし、感じられない。
自由っていいなあ。好きな時に好きな場所に行ける。好きな時に好きな人と会える。気に入った店に寄って商品を楽しみながら見つめる。風も心地いい。でもこれだけの人がいるのに、一体どれだけの人に出会えるんだろう。ごく限られた人にしか出会えないままに この人生を終えていくのだろうな。それも哀しい気がする。せっかくこの地上の世界で出会ったのに 何の触れ合いもなく通り過ぎていくのか・・・
昼休みの一時、とても嬉しい。夢が広がる。ただ歩くだけだけど、心が自由に羽ばたいていくような 爽やかな気持ちになる。