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    マイケルジャクソン



       
     いつか見たいと思っていた、マイケルジャクソンの[This is it !]を 車のDVDで見た。ワールドツアーにむけての練習風景を中心としての映像だったが、とても感じるものがあった。先ず、彼がショーに向ける熱い想いと エンターテイナーとしてのプロ意識の厳しさ・・精神科医と住む世界は違うけど、世界が違ってもビンビン心に響いてくるものがある。

     最初に思ったことは、「負けた!」「こんなだらしのない生き方では話にならない・・」というものだった。彼は何も言わず、ただ自分のショーに向けて必死に、でも楽しそうにやってるだけなんだけど、その彼が発しているオーラのようなものに圧倒されてしまい、自分が如何に努力不足でつまらない生き方をしているか 思い知らされる。「疲れた。ゆっくり休みたい・・」とこの頃の僕はよく言っていたが、彼の生きざまに触れると「疲れたなんて恥ずかしくて言えない」という気持ちになる。多分彼が幼い頃から、積み上げてきたものが彼に触れるだけで、自分の未熟さを想い知らしてくれるのだろう。

     不思議なんだけど疲れなんて吹っ飛んでしまい、「こんなことしている場合じゃない」という気持ちになる。精神科医としても勿論だけど、一人の人間として世界のあらゆる問題に 関わっていこうという気になる。心の深いところから、強いエネルギーが吹きあげてくる感じだ。いろんなフィールドでいろんな人が生きているけど、一流と言われる人達の発するオーラは やはりすごいと思う。それとマイケルを慕って全世界から集まってきたスタッフは皆、マイケルを心から尊敬していて、一緒に踊っていても実に楽しそうだ。

     マイケルがそのメンバーに向けて話す言葉の中に「僕らのやるショーの間だけでも、ここにきてくれる人達に非日常の幸せな気分を味わって欲しい・・・」というような言葉があるけど、自分が誰かの為にやることが、自分も他人も幸せにしてゆくなんて とても素敵だなあと思う。僕は精神科医だけど、自分がここに来てくれる人達の幸せのために 自分の人間としてのレベルを上げていく努力をしようと思う。それはとても幸せなことだと感じる。強い願いと 実現への強い確信を持ちながら、力むのではなく、本当に心から生きていることを楽しめたら どんなに幸せだろう。
    プロフィール
    福岡市中央区天神 心療内科 精神科
    心のクリニック新しい風
    http://atarashiikaze.com

    精神科医ギル

    Author:精神科医ギル
    こんにちわ 私は 一人の精神科医です 同時に一人の患者です
    心に浮かぶままに ブログを書いていきます よろしくお願いします

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