
事実唯真
いろいろ悩んだり、考えたりして精神的なエネルギーをかなり使う。そうすれば当然のことだが、精神的にも身体的にもかなり疲れる。でも頭で考えるのではなく、森田療法が教えるように「事実唯真」である。つまり 頭で考え過ぎて等身大の事実が見えなくなっている人に先ず、現実から出発しようということである。幾ら頭で考えて現状を変えようとしても もの事はなるようしかならないし、なるようになってゆく。このの理を無視して 自分の自我意識の不安を消そうとしても無益である。
老子が宇宙を貫く理を タオ(道)と呼んだが まさにそのようにこの世界はなるようになってゆく。本来在るべきようは?と問いながら生きてゆくしかない。理を自我意識の方に合わせようとしても 無理である。自我意識を宇宙の理であるタオに合わせる努力をすることでしか 問題の解決はあり得ない。