
心の変革へ
先日は 薬による精神機能のアップについて書いた 確かに薬の持つ
力はすごいものがあるし、何よりもエネルギー切れを起こして苦しん
でいる自分にとっては、とても心強い味方である でも薬で心の歪み
が修正される訳ではない 薬を即効性の力として有用に使う一方で
自らの想念の使い方を本来化する努力が本質的である その為には
日常 自分がどの様な感じ方をしどのように行動しているのかを知る
必要がある 心に残った出来事を書いてその際に 自分の想念がどの
ように動いたから その現実を生み出したのかしっかりと見取る必要
がある 自分の心の動かし方 感じ方は数十年に亘って作ってきたも
のだから 一度見つめたからといって分かるものではないし 新しい
心の使い方を自分のものにするには 修練が必要になる でも心の動
きを見つめることで 旧い想念の使い方を止める一方で それに代わ
る新しい想念の動かし方を徐々に自分のものにしてゆくことが出来る
新しい想念の使い方 感じ方行動の在り方は その人の生き方を変え
てゆくのみでなく そのひとの体をも健康にしてゆく これまで歪ん
だ重たい想念で心を動かしてきたのが、新しい明るい想念で出来事に
対してゆくことになる そのことは世界を観じる在り方そのものが根
本的に変化してゆくことを意味している 今の自分は無限にあるオプ
ションのただの一つでしかない 全く異なる感じ方 行動の仕方が無
数に存在している 数十年も同じ受信・発信を無自覚に繰り返してき
たから その感じ方 その行動の仕方しか思いつかないだけのことで
ある 認知療法も自分の世界の捉えかたを意識化してゆくし 新しい
世界との接し方を提示する 感じ方が変わり 関わり方が変われば
事態は必ず変化してゆく 今までの旧い感じ方で見えていた世界と
新しい感じ方で見えてくる世界は 驚く程異なっている というこ
とは 今まで本当の世界の姿が見えていなかったということになる
自分が変わってゆくことで見える世界 感じられる世界が根本的に
変化してゆくのを実感するのは楽しい 人間は死ぬまで変わってい
ける存在だし 生まれおちた条件によって作られた意識を超えて新
しい自分へと飛翔してゆくのはとても おもしろいし実感がある
このように薬は本質的に人の心や生き方を変革するものではないが
自分の心の在り方を見つめ 変革することで精神のみでなく肉体ま
で健康になってゆく