
イタリアへの旅
17歳のA君は 先日一人で北イタリアの古い街を旅して帰ってきた お土産をみんなに買ってきてくれた 初めはいろいろあって不安も大きかったみたいだけど 何とか自分の力で乗り超えたみたいだ
僕らに彼が訪れたイタリアの街のスライドを 何枚もパソコン画面で見せてくれた 彼が一人で今回の旅を企画し 一人でその旅をやり終えたことは 僕らにとっても嬉しいことだった 一回り人間が大きくなったように見えたし 彼自身世界に対する感じ方が変わっていた 日本からだけ見ていては世界の動きについていけないと言う もっと広い世界に目を開かなければ 新しい世界を開けないと感じたようだ
彼が一番感じたことは「やれば 何とかなる」ということらしい この言葉は短くて単純だけど 17歳の彼が遠いヨーロッパまで一人で旅して実感した 大切な境地なんだなと思う 彼のように次の世代を担う若い人達が 次々に狭い世界を抜け出して 広い世界へと飛翔してゆく姿を見るのは 僕にとってものすごく嬉しい しかも彼らが内的に成長し変わってゆく 震えるほどの喜びがある
若い人の良き縁になりたい 彼らがこれから迎えるであろう大変な時代を前にして 明治維新の志士のように燃える若き魂を世に送りだしてあげたい