
104歳の冒険
クリニックには最近特に若い人達が来る。思春期の子も多いが 30代でもう人生の老年期の心配をしている女性が多いのに驚く。彼女達にとっては、ごく自然な思考なのかも知れない。でもなんでそんな若い段階で 人生の後半期の心配をするんだろう。まだ始まったばかりの人生なのに 老後の心配をしている彼女達を見ていると 不思議な気がする。
僕の尊敬する人の一人で 日本で最初に養護学校を私財を投じて設立し、多くの障害を持つ子共達の療育に 長年に亘って携わってこられた人がいる。御存じの方も多いのかも知れないが、昇地三郎先生、104歳である。先生は2人の御子さんが脳性小児麻痺で 学校で苛められ階段から突き落とされて骨折する等の体験をすることで 養護学校の設立運営へと進まれた。奥様の蔭の力が非常に大きいことは存じあげている。それにしても先生は 63歳からハングル語の勉強を始められ、93歳から中国語の勉強を始められたと聞いている。
今やハングル語で韓国の大学で教鞭をとり、中国語で中国の大学で講義しているとお聞きする。毎年世界ツアーに出かけられている。思春期の患者さんで「もう遅い。自分だけが皆から遅れてしまった・・」などと嘆いている人には、先生の話をすることもある。先生は勿論御自分が高齢であることや いつ終わりがくるかも知れぬこともよく分かっていらっしゃる。その覚悟の上で 颯爽と燃えて生きていらっしゃる。素敵だなあと思う。
次男が自閉症なので、先生のしいのみ学園に数年間御世話になった。いろいろ先生と接する機会もあった。一緒に杵(きね)でおもちをついたことは とても楽しい思い出だし、先生とのツーショットは家宝の一つだと思っている。
歳をとると体力は確かに衰えていくけど、志があれば年齢なんて簡単に超えて生きる道がある。
僕の尊敬する人の一人で 日本で最初に養護学校を私財を投じて設立し、多くの障害を持つ子共達の療育に 長年に亘って携わってこられた人がいる。御存じの方も多いのかも知れないが、昇地三郎先生、104歳である。先生は2人の御子さんが脳性小児麻痺で 学校で苛められ階段から突き落とされて骨折する等の体験をすることで 養護学校の設立運営へと進まれた。奥様の蔭の力が非常に大きいことは存じあげている。それにしても先生は 63歳からハングル語の勉強を始められ、93歳から中国語の勉強を始められたと聞いている。
今やハングル語で韓国の大学で教鞭をとり、中国語で中国の大学で講義しているとお聞きする。毎年世界ツアーに出かけられている。思春期の患者さんで「もう遅い。自分だけが皆から遅れてしまった・・」などと嘆いている人には、先生の話をすることもある。先生は勿論御自分が高齢であることや いつ終わりがくるかも知れぬこともよく分かっていらっしゃる。その覚悟の上で 颯爽と燃えて生きていらっしゃる。素敵だなあと思う。
次男が自閉症なので、先生のしいのみ学園に数年間御世話になった。いろいろ先生と接する機会もあった。一緒に杵(きね)でおもちをついたことは とても楽しい思い出だし、先生とのツーショットは家宝の一つだと思っている。
歳をとると体力は確かに衰えていくけど、志があれば年齢なんて簡単に超えて生きる道がある。