
夢
診察室にひとり座っていると、いろいろ考える。いつもいつも元気な訳ではないし、精神的にも、肉体的にも疲れていることもある。
そんな時「、海外に行きたいなあ」とか考える。実際には、そんなことしてたら、クリニックが潰れてしまうから、あくまでも夢だけど・・ウイーンやブタベストやドイツの田舎街を一人で歩いてみたい。紅葉した小道を歩きながら、行きずりの喫茶店にでも寄って 音楽を聞きながら、旨いコーヒーでもすすりたい。
昔、若い頃、文学や哲学が好きで、学校の勉強はあまりせず 本ばかり読んでいた時があった。20歳前後の頃、ドイツに憧れた 中世や近世のドイツの文豪や 哲学者に憧れを抱いていた。いつかその地に行ってみたいと思った。湖畔に佇んで瞑想に耽って(ふけって)みたいとも思った。
ヘルマン・ヘッセが好きだった。彼の郷愁を誘うような小説に惹かれた。ロシアでは、ツルゲーネフが一番好きだった。ロマンチストだったのかなあ・・ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」もおもしろかった。あの頃は何を考えていたんだろう? 忘れかけている部分も多いけど、日記を書いていたのでその頃の日記を読み直すと、かなり思索的な傾向が 今の自分と同じようにあるのは分かる。
ヨーロッパに行き、あの国々を旅したら、今の僕は何を感じるんだろう?精神的なリフレッシュのためにも、ヨーロッパを気ままに旅したい。