「どうなっていくんだろう?こうなったらどうしよう。」とか、将来に対する不安を持ち、思惑、憶測で心が疲れ果てる時、人間である以上、未来に対する不安を持つのは、当然のことだし、過去を憂えて心を暗く、硬くするのも避け難い。でも考えてみれば、現実にあるのは、今この瞬間でしかないし、そこには過去も未来も存在していない。過去を憂い、未来を先取りして不安になれば、唯一の今が失われてしまう。今を失う者は人生の時の全てを失うのだと思う。所詮、人生は、今の連続でしかないし、今を置いて現実は存在していない。過去がどうであろうと、未来がどうなろうと、今を失う者は、全ての時を失う。
このことは、多くの人に昔から言われ続けてきたのだけど、先日、友達の一人が、僕が先のことを憂えて不安を口にした時、「あるのは今だけでしょ。先のことは、その時になってみないと分からない」と言った。単純な言葉でいつも聞いている言葉なのに、この時はとても新鮮に しかもリアルに心に響いてきた。「そうなんだ。まだ来ぬ先のことを憂えても 何にもなりはしない。それよりも、二度と訪れることのない今を失うことを 何よりも恐れるべきだ。」と心の底から思った。大切な今という時を 如何に充実させていくか、如何に心を込めて生き切るか、それを問われているように感じた。
「過去を憂えず、未来を望まず、今に生きる」この言葉を味わいながら どんな状況にあっても、今を大切に輝かせて生きようと思った。
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