
寂しい時には・・・
夜になっていろんな人からのメールや電話を待っている時に限って 待てども待てども何の連絡も来ない。診察室でよく若い患者さんが「夜、寂しくて過食してしまうんです。」と訴える。彼女たちの気持ち、寂しさがこんな時は、少し分かる気がする。「ああ、こんな風にさびしくて、心の空洞を埋めようとして過食するんだろうな」とか考えながら「でもこの一人取り残されたような寂しさは、確かに耐えられないよな」とか思っている自分がいる。でも最近の自分は、「この寂しさを紛らわせずに、感じ尽そう。味わい尽そう。寂しさがどんなものなのか 寂しい時に、じっくり味わおう」などと思う。
寂しさだけでなく、思うようにいく筈のないこの世界で 不随の痛みを「こんなものなんだなあ」と思いながら味わおうとしている。楽しさや思い通りになることなんか滅多にないこの世界で、自分の自我意識にとっては、辛いと感じられることも含めてすべての感情を この世界に生きているからこそ味わうことになるあらゆる感情を 大切に味わいながら日々生きていこうと思う。夜の一人ぼっちの寂しさの中にあって そんなことを考えている。
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